インスペクションなど、レビューの質を高めるために必要なこと
せっかく成果物レビューを開催するのだから、少しでも有意義なレビューにしたいですよね。
他人の時間も割いてもらう上に、成果物によってまちまちですがそれなりにレビューって時間もかかるので。
でも、実際にレビューを開始してみると、思ったほど効果が上がらなかったと言うこともよくあると思います。
そこで今回はレビューの質を高めるために必要なことを紹介いたします。
第三者を呼ぶ
成果物のレビューと言うのは、通常はチームレビューをするのが普通だが、ここに第三者を入れることをお勧めします。
第三者というのは、チーム外の人間です。
なぜこれが有効なのか。
理由は、今回のプロジェクトのことを何も知らない、まっさらの状態の人間が、純粋な気持ちでレビューに参加することで、前情報や予備知識なしの新鮮な意見を出すことができるからです。
チームだけだと、どうしてもレビュー箇所の力の入れ具合にムラができてしまうことがあります。
例えば、
「ここはベースとあまり変更がない箇所だからあまり見なくていいか」とか
「ここはこの前〇〇さんと話して決めたからもういいか」
などと、チーム事情を知ってるが上にレビューをそこそこにしてしまうことです。
このような場合に、第三者を呼ぶと意外な意見や意外な発見をすることができます。
カテゴリの違う人は別途レビューの場を設ける
例えばシステムレベルの仕様書のレビューで、ハードウェア設計の人間、ソフトウェア設計の人間、テスト担当の人間と、いろんな分野の人を呼んでレビューすることもあるかと思います。
そこで、例えば仕様の機能や振る舞いの詳細の話になると、ハード屋さんは話をきかなくなり、内職をしてしまうことはないでしょうか。
また、逆に回路のちょっと細かい話になると、とたんにソフト屋が内職を始めてしまうこともあるかと思います。
つまり、その人の分野によって興味のある話が異なるので、そういう場合は思い切って分野ごとにレビューの会を分けることをお勧めします。
指摘だけでなく議事も残す
こちらは、議事録フォーマットにもよるのですが、中には単にレビューの中で出た指摘だけが書かれた議事録も見受けられます。
これだと後から見返すと、なぜそのような指摘が出たのかや、なぜそのような結論となったかが分からないので、理由と言うのは非常に大事です。
あとから見返すのは、指摘はもちろんですが、
「なんでこの変更やったんだっけ」とか、
「なんでこうなってるんだっけ」
と、いう情報を知りたいことが多いのではないでしょうか。
このような時に理由や背景が議事にきちんと残っていると良いかと思います。
レビュー対象物には細かく段落とかをふっておく
議事録を担当した際、指摘箇所をメモするのに困ったことはないでそうか。
成果物のある部分に対して指摘をした際、成果物自体に細かく段落やIDが振られていないと、どこについての指摘をしたかが議事録に非常に書きにくいです。
これだと、議事録を書く人が大変です。
また、指摘を処置する人も、議事録だけ見ると、どこについての指摘なのかがぱっと見わかりにくいと言うことがあります。
なので成果物にはなるべく段落やIDを細かく付加しておくことをお勧めします。
最後に
今回はレビューの質を高めるためにやることを紹介してみました。
いかがでしたでしょうか。
他人をも巻き込むのがレビューという時間なので、少しでも効率が高まるとよいですよね。
その他、レビューがうまくいかないときはこちらも参考にしてみてください。