【新人派遣の採用面接】おかしいヤツをとらないための5つの心得
新人の派遣さんの採用を検討しているエンジニアの方:
・仕事が忙しいから派遣さんを雇いたいが、新人さんしか残っていない。どのように面接すればよいのかなぁ?
・社内にいる変な派遣のヤツみたいなのを誤って採用しないためにどうしたらいいんだろう?
人手不足により、派遣の方を採用することってよくありますよね。
今回は派遣の方の採用面接について、その心得を解説いたします。
なので、派遣の方の採用を模索し、採用面接の場に立ち合って、自ら一緒に働く人を厳選した経験あり
この記事の目次
【新人派遣の採用面接】おかしいヤツをとらないための5つの心得
具体的には下記の5つです。
- 派遣元の教育プログラムを確認する
- 職務経歴書の”盛り”を見極める
- 職務経歴書に沢山書きすぎてたらあやしいと疑う
- 新人は技術よりコミュ力を見る
- 相手の緊張をほぐす
派遣元の教育プログラムを確認する
人材の見極めにあたり、派遣元会社の新人教育プログラムを確認するようにしましょう。
なぜなら、新人には、もちろん業務経験はないので、技術力を見るには、教育プログラムを確認するのが手っ取り早いからです。
面接で教育プログラムの内容を説明してもらおう
質問としてはこんな感じで。
- 教育ではどんなことをやりましたか?
- それはどのくらいやりましたか?
- そこで作成したアウトプットについて説明してください
- なぜそう考えたのですか?
このように、
- まずは大きい質問をする
- その回答に対し、細かい内容を確認していく
このような流れで面接していけば、教育プログラムの内容に加え、説明能力というか、コミュニケーション能力も合わせて確認することができます。
在学中の学習内容も聞くとよい
大学など、在学中にやってきた勉強が、仕事でそのまま通用することもあるので、卒研の内容や、履修した授業の内容も合わせて聞くのも良いでしょう。
職務経歴書の”盛り”を見極める
面接の前後で、職務経歴書を確認する機会がありますが、その際は、「盛り」、即ち少し大げさににかいてある内容がないかを見極めるようにしましょう。
なぜなら、相手も少しでも自分の印象をよく見せようとするため、うそにならない程度に経歴を盛っていることが多々あるからです。
経歴書の内容は常に3割増しだと思いましょう
相手も、客先に派遣されてなんぼの世界なので、経歴書は3割増位で書かれていると思って良いでしょう。
例えばこんな感じ。
- 記載:リーダー業務を遂行
- 現実:先輩としてただの後輩の面倒見
このような盛った内容は、書類上ではわからないこともあるので、その際は面接で事実確認する必要があります。
実体験:ツール作成経験ありだがやり方は非コードだった例
過去に自分が面接した際も、業務経歴書を書面で見せていただきましたが、卒研でコードをすごくやったことがあると言うふうに見受けられました方がいました。
でも、面接で話を聞いてみると、
- 卒研の内容は、ソフトを組んだのではない
- 単に複数のツールを使うことで研究テーマを満たした
と、いう内容でした。
ソフトウェア開発希望者がツールを語るので、てっきりコードで書いて作ったと錯覚してしまいました。
このように、よく話を聞くと、うまいこと盛られていることがあるので注意です。
職務経歴書に沢山書きすぎてたらあやしいと疑う
経歴書を見ると、余白がない位びっしりと書いた経歴書とそうでない経歴書がありますが、びっしりかいてあるほど注意したほうが良いです。
なぜなら、びっしり書いた人の経歴や記載で見ると、意味のない資格や、あまり大したことない実績を長々とアピールしている場合があるからです。
体験談:使用できる言語がやたら書いてあったが全部基礎以下だった話
とある派遣さんの経歴書。
- 使用可能言語に、JavaやSQLなどが先頭に記載されてた
- 業務で使うC言語は後ろの方に書かれてた
なので、Web系プログラミングがが得意だと見受けられたのですが、本人はC言語のほうが得意だという。
なので、C言語の基礎の質問をしたところ、まだ基礎的なところしかやっていないとのこと。
なので、「じゃあ構造体や共用体とかをなんとか使える感じですかねー?」と、言っても、相手は無言。。。
すなわち、
- C言語を知らない
- 最初に書いてたWeb系言語もあまり経験がない
と、いうことがわかりました。
なので、あまりにたくさんのことを薄く広く書いてある場合には、あまりその技術を当てにせずにいったほうがよいなとその時感じました。
また、経歴書は、どちらかと言うと、適度に余白がある方が真実味があるように見えるな、と感じるようになりました。
局所的にたくさん書いてある経歴書は◎
ここまで書くと、「余白が少なく、たくさん書かれた経歴書はすべてだめなのか」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、もちろんそんなことはないです。
例えば、局所的に文字が多い経歴書なら、信ぴょう性が高いです。
なぜなら、そのような経歴書は、自分がアピールしたいところを意図的に文字数を多くしている可能性が高いからです。
さきほどの例で説明した、全体的になんとかく無駄な文字数が多い経歴書とは大違いですね。なので、局所的にたくさん書かれた経歴書ならアリです。
新人は技術よりコミュ力を見る
そもそも、キャリア採用ならともかく、新人に技術力を求める事はあまり意味が無いかと思います。重要なのはコミニケーション能力だと感じています。
だって、皆さんも自分の会社に「なんでこいつを取ったんだ?」と、思うような派遣の方っていませんか?
変な癖があったり、挙動があやしかったり、仕事の姿勢が間違っていたりなど。
こういう人たちと一緒に仕事したくない・・・ですよね?
なので、技術以前に、きちんと話ができるか、チームとして話をしながら作業できるか、これを見極める必要があります。
小難しく書きましたが、自分としては、要はその人と一緒に飯を食えるか、一緒にお酒を飲めるか、という観点でコミニケーション能力を見極めるようにしましょう。
コミュ力の見極め方
これは簡単なことです。
何でもいいので経歴書に書いてある内容を深掘りするだけです。
要は、用意されていない質問をすることが大事です。
自分が言ったのは、例えばこんな感じです。
- ホームページを作成したと書かれていますがどのどのようなホームページを作成したのですか?
- 具体的に説明してください
- では先ほど説明いただいたホームページの画面構成を紙に書いてみてください
- ここをクリックしたら何が出てるのですか?
- クリックしたら出る内容は、どういう技術を使って表現したのですか?
・・・と、いった感じです。
ここでは、やった事自体はそれほど重要じゃないです。質問に対する答えがちゃんと答えになっているか、というのが大事なポイントだと思います。
自己PRで技術でなく、コミュ力のことかいてあったら◎
技術職ですと、つい技術力のみをアピールしてしまいますが、新人としては、それよりもコミニケーション能力があるということをアピールした方が良いのではないかと感じました。
例えば、今回自分が◎にしたのは、バイトでの顧客折衝や、サークルで部長として部員をまとめた、という内容のアピールです。
こういうのやってる人って、最低限のコミュ力はあるのかと感じました。
コミュ力はこれまでの人生の中でしか身につかないが、技術は経験や勉強で身に着くので。
相手の緊張をほぐす
いざ面接の際、まずは相手の緊張をこちらからほぐしてあげるようにしましょう。
なぜなら、相手は新人。自分たちのような大人との会話自体、あまり経験がない方もいるし、そもそも面接という場自体が緊張する場面だからです。
なので、面接する場合は、まずは相手の笑を取るとかなごやかな雰囲気から始めることが大事です。
相槌と笑顔があれば相手は安心する
自分の場合は、以下を気をつけるようにしています。
- 顔の表情に気をつける(極力笑顔)
- 話に相槌を打つ
それが功を喫したかはわかりませんが、これまで面接した方は、最初こそぎこちなかったが、すぐに笑顔でたくさん話をしてくれたように感じました。
□体験談:採用後数か月たった後、面接のことを本人と振り返った
面接の末、無事派遣契約を交わした方と、採用から数か月後に当時の面接の話をする機会がありました。その際は、
- とにかく緊張した
- 最初に会話をほぐしてくれたので非常に話しやすかった
- 職務経歴書は営業から言われてとにかく盛った
このようなことを話していました。
なので、あながちこれまで解説した内容は間違っていないなとその時感じました。
と、いうことで面接に備えましょう
いかがでしたでしょうか。
面接の経験について、分かったことを記載してみました。
適当な面接をしてしまったがために、自分が採用した人が、変な人だったら自分の評価も下がるので大変ですよね。
そうならないように気を付けて面接しましょう。
今回は以上です。