テストエンジニアって微妙じゃね?やりがいあんの?【あります!】
エンジニアを目指す方:
これからテスト業務を担当することが多い方:
プログラミングに興味があって、エンジニアの会社に入れたが、どうやらしばらくはテストエンジニアとしての作業をするらしい。
ネットを見るとテストエンジニアについてあまりいいこと書かれていないが、やりがいがあるのかなぁ?
こんにちは。カズキです。
みなさんは「テストエンジニア」と聞くと、どのような印象がありますでしょうか?
もしかしたら、設計やプログラミングをしないので、苦行のイメージがあるかもですが、いま世の中にでている製品、サービスが問題なく動いているのは、きちんとテストしてから出荷しているからです。
即ち、テストエンジニアのおかげなのです。そこで、今回はテストエンジニアのやりがいについて解説致します。
業界ピラミッドについては、2次受け企業の客先常駐を経て、現在は1次受け企業で開発を行っている。
テストエンジニアって微妙じゃね?やりがいあんの?【あります!】
テストエンジニアとしての仕事も、きちんと仕事すればやりがいはあります。
そう考える理由は下記です。
- テストエンジニアは、その作業の性質上、設計者よりも仕様の詳細を把握することができるから
- その経験が、設計者に重宝されるから
- テスト設計ができれば、上流工程を担当するアピールができるから
設計者はテストエンジニアがいると非常に安心します
仕様を決めたり、コードを実装する設計者にとって、テストエンジニアの存在自体が非常にありがたいです。
なぜなら、
- 自身がテストまで実施している余裕がないから
- 細かい部分のバグを見つけてくれるから
で、それを見てくれるのはテストエンジニアです。
テストエンジニアの
- 動作確認してみます
- 動作OKです
この言葉が、設計者にとってどれだけありがたいか。
そんなありがたみを受けながら仕事ができるテストエンジニア、やりがいがないわけないですよね。
テストエンジニアは最後の砦【気づかなかったら流出バグの恐れ】
コード実装後、テストエンジニアがそのコードをこれでもかというレベルでテストします。
そして、その後はソフトリリースとなります。
これ、言い換えると、テストエンジニアは、品質を担保する最後の砦とも言えます。
仮に、ここでテスト漏れしたら、
- そのままソフトリリース
- 顧客側でバグ発覚
- 炎上
と、なってしまうからです。
なので、テストエンジニアは、RPGで例えるなら、倒れた仲間の前に立ち続け、敵に向かう勇者のような存在なのです。
こんな役目を担うテストエンジニア、これをもしやりがいがないなんて言ったら、RPGの勇者も泣いてしまいます笑。
品質の最後の砦であり、勇者でもあるテストエンジニアの仕事、やりがいがないわけないですよね。
テスト設計でなく、実施ばかりやらされるがやりがいあるの?
ここまでかくと、人によっては、
「自分はテストエンジニアだが、設計者からあれやれだのここまでみろだの、テストの実施ばかりやらされる。だからやりがいなんて感じない」
こんなテストエンジニアもいるかもしれません。
確かに、じぶんもこのようなテストエンジニアを見たことがあります。
そして、確かに、言われてただ動くだけの作業ではやりがいなんて感じないかもしれません。
下手したら、そこにバグがあることに気づかず、流出バグとなる恐れがあります。
なので、たとえこき使われても、テストは確実に実施する必要があり、それができるのはテストエンジニアだけです。
つまりは、設計者から頼られ、品質の最後の砦である仕事を担うこととなります。
そのため、やはりテストエンジニアとしての仕事は、やりがいがある仕事と言えます。
惰性でテストしているだけではもちろんだめ
念のためいっておくと、単に人から言われたとおりにテストしているだけではもちろんだめです。
なぜなら、そこに「中身」がないからです。
- 〇〇さんがこういうからこうやってテストしました
- よくわからないけどテスト仕様がそうなってたのでそうしました
このような姿勢で仕事しても、テストエンジニアとはいえ、やりがいを感じるわけがありません。
テストエンジニアとして成果を残し、ステップアップしていこう
これまで、テストエンジニアとしての仕事も、きちんと仕事すればやりがいがあることを解説しましたが、やりがいを感じながら仕事して成果を残し、ステップアップしていきましょう。
なぜなら、テスト工程を極めれば、立派な設計者になれる可能性が高いからです
仕様を知っているので、上流工程でテスト経験がかなり活きます
テストエンジニアは、テスト設計とテスト実施をこなすことで、その経験が上流工程でテスト経験がかなり活きます。
なぜなら、テストすることで、仕様の細かい内容まで把握できているからです。
上流工程でしたら、テスト設計、実施の経験により、
- このときにこのような入力が入ったときの仕様が抜けている
- もしこのタイミングでこうなったら機能が満たされない仕様になっている
- そもそも〇〇の観点に関する仕様が抜け落ちている
このようなことに気づくことができます。
なので、テスト工程を極めれば、立派な設計者になれる可能性が高いのです。
類似製品や派生機種だとより力が発揮できる
テストエンジニアとしての、テスト設計、実施経験は、類似製品や派生機種だとより力が発揮できます。
なぜなら、その製品のベースとなっている仕様を把握しているからです。
なので、テストエンジニアとして成果を残し、ステップアップしていくことは可能なのです。
テスト経験によっては、コード実装もある程度は可能です
もし、単体テストのような、コードの中身を把握しておかないとできないようなテストを担当していた場合、その経験は、当然コード実装時に活きます。
なぜなら、そのようなテスト実施時に、既存のコードの中身を把握することができるからです。
例えばこんな感じです。
- こうやって実装すればいいんだ
- ここの要求はこのようなロジックで動いているんだ
- 仕様には細かく書かれていないが、このイレギュラーケースはこう実装されているんだ
このようなことをテストをやっているときに把握しておくと、ちょっとしたコード修正や機能追加なら、テストエンジニアあがりでも十分に行うことができます。
なので、テストエンジニアからステップアップすることが可能なのです。
ずっとテストエンジニアではいけないのか?
ここまでかくと、
「さっきからテストエンジニアからのステップアップを推奨しているが、ずっとテストエンジニアではだめなのか」
このような意見をもつ人がいるかもしれません。
ずっとテストエンジニアであることにもちろん問題はないです。
とはいえ、上流工程の設計者やコード実装など、次のステップにいけるのに、わざわざテストエンジニアで居続けるのも勿体ないのではないでしょうか。
また、仮にステップアップしてからも、いつでもテストエンジニアには戻ることができます。
なので、もしチャンスがあるのなら、とりあえずステップアップしてみたほうがよいです。
なので、テストエンジニアとして成果を出してステップアップしていきましょう。
今回は以上です。